主な取り組み
ちきりアイランドのまちづくりを進めるにあたっては、大阪港湾局、岸和田市、当センターにより、「まちづくり会」を設置し、情報共有、意見交換をしながら様々な取り組みを進めています。
パンフレット(ちきりアイランドのなりたち)の作成
ちきりアイランド(阪南2区)のなりたちを紹介したパンフレットを作成しました。埋立造成が開始されてから現在に至るまでのちきりアイランドのあゆみが、航空写真で見てとれます。また、人工干潟では、年々観測される生物の種類も増えてきており、そこで見られる野鳥や水生生物についての紹介も行っています。
進出企業向けハンドブックの作成
ちきりアイランドに進出される企業が、建築物等の設計を行う際、ちきりアイランドにおいて調和のとれた良好な都市環境の形成・保持を図る視点から、必要と思われる事項を取りまとめたハンドブックを作成しました。各進出企業が、創意と工夫をもって、良好な都市環境の形成を行うために、このハンドブックをお役立てください。
- ちきりアイランド物流倉庫建設ハンドブック【保管施設用地】(令和5年9月作成)全81ページ
- ちきりアイランド工場建設ハンドブック【第2期製造業用地】(平成27年4月作成、平成30年9月改定)全91ページ
人工干潟の環境生物調査
人工干潟の環境生物調査を実施しています。
人工干潟の環境生物調査の一環として、平成21年度から平成24年度にかけて地方独立行政法人大阪府環境農林水産総合研究所水産技術センターに委託して、阪南2区北側海域生物影響調査を実施しました。この調査では、人工干潟とその周辺海域の生物と環境に関する調査を実施しました。
調査の結果、人工干潟外の阪南2区北側海域で貧酸素水塊が発生して魚類の生息が不可能な状態になった時でも、人工干潟内には十分な溶存酸素があり、魚類の生息も確認され、人工干潟に貧酸素水塊からの避難場所の機能があることが示されました。一方で、阪南2区北側海域の水深の深い場所で発生した貧酸素水塊の人工干潟内への浸入も見られ、その原因の一つに、台風の接近に伴う風による貧酸素水塊の浮上・浸入が示されました。
また、人工干潟に夏季にアオサが大量繁茂し、“グリーンタイド”と呼ばれる状態になり、アオサの枯死とそれに伴う環境悪化につながり、底生水生生物の生息環境の悪化を引き起こしやすくしています。そこで、アオサの大量繁茂の抑制に資するための試験を人工干潟内で行いました。
阪南2区北側海域生物影響調査業務報告書については、ご覧になりたい年度をクリックしてください。
- 平成24年度阪南2区北側海域生物影響調査業務報告書
- 平成23年度阪南2区北側海域生物影響調査業務報告書
- 平成22年度阪南2区北側海域生物影響調査業務報告書
- 平成21年度阪南2区北側海域生物影響調査業務報告書
阪南2区に人工干潟が造成された平成15年度から、国土交通省を中心とした研究プロジェクト―都市臨海部に干潟を取り戻すプロジェクト―のフィールドとして、人工干潟では様々な環境生物調査が行われました。
国土交通省のプロジェクトの終了にともない、まちづくり会において引き続き人工干潟の定期的な生物モニタリング調査を行うこととなり、平成21年度は、きしわだ自然友の会に、平成22年度からは、きしわだ自然資料館にそれぞれ委託して、現在も生物モニタリング調査を継続して実施しております。
(委託業務名:ちきりアイランドの人工干潟における環境保全活動実践業務)
⇒まちづくり会で実施した人工干潟の生物モニタリング調査の概要についてはこちらを参照
ちきりアイランドの人工干潟における環境保全活動実践業務報告書については、ご覧になりたい年度をクリックしてください。
ちきりアイランドの人工干潟における 環境保全活動実践業務報告書 |
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干潟見学会
毎年夏休み恒例の人工干潟見学会を実施しています。見学会の運営は、きしわだ自然資料館において行っています。
小学生以上を対象に参加者を募集し(小学生は保護者同伴)、午前中は人工干潟で生き物を探して採取し、午後からは各分野の専門家の説明を受けながら、生き物の名前を調べたり、生き物の細部の観察を行います。見学会には、講師以外にもボランティアスタッフが多く、きめ細かな説明を受けることができたと参加者には好評をえています。
参加者の皆様には、岸和田市内で唯一の干潟環境である阪南2区人工干潟において、自然と人間の関わりのあり方について体験していただくことによって、有意義な時間を過ごしていただいております。