ちきりアイランドのまちづくり
岸和田城の別名“ちきり城”にちなんで名づけられたちきりアイランド。悠久の歴史を刻み勇壮なだんじり祭りで知られる岸和田の地で人と環境にやさしい新たなまちづくりが始まりました。活気あふれるまちの向こうには、人工干潟や親水緑地が作られ、野鳥のさえずりが聞こえ、貴重な水生生物の生息の場となっています。
環境との共生
人工干潟(南干潟)は、関西電力が堺7区に設置するLNG基地の桟橋建設に伴い発生する浚渫土砂(約33万㎥)を活用し、平成16年2月に造成したものです。従来、海洋投棄やセメント固化処理をしていた浚渫土砂を人工干潟造成に有効活用することにより、環境再生と環境負荷低減、さらにはコスト削減を図ることができました。
人工干潟の面積は約5.4haあり、そのうち潮間帯(1日のうちに陸上になったり海中になったりする部分)が約1.6haになります。人工干潟には、魚類、甲殻類をはじめ、多くの生物が生息しており、餌を探してカワウやサギ類のほか、シギ、チドリなども渡りの途中にやってきます。
なお、人工干潟は埋立造成区域内にあるため立ち入り禁止です。
また、海の生物の育成場所の創造のため、ミニエコブロックを設置し、モニタリングを行っています。